20201004

5時半に起きた。スフィアン・スティーブンスの『ジ・アセンションズ』におはようの挨拶をした。『ジ・アセンションズ』は優しく微笑んでくれた。ボクたちはいつでも一緒だった。バスに乗ってるときも電車に乗ってるときも一人で道を歩いているときもボクのそばにはいつも『ジ・アセンションズ』がいてボクの心を理解してくれた。ボクは一人じゃなかった。

だが私は怒りや悲しみや絶望を頭の中で練り混ぜて鋼に変えることができる。だがそれはそんなふうにできるような気がしているだけだ。本当はこの世に敵はいないのに敵がいると思うと極めて戦いやすい。だが戦う必要なんてあるのだろうか。“ 私の線 あなたの線 そのふたつを交わらせないで 戦いたくない 戦いたくない もうこれ以上は ” とアラバマ・シェイクスも歌っていた。腸を煮えくり返しながら頭でずっと考えているが今はもう怒りは消え去ってしまった。いつしかカネコアヤノは怒りは尊重されるべき感情に値すると語っていた。だがとにかく何でもいい。戦いたくないということは戦いたがっているというようにも感じられる。戦いたいと願うのは戦いたくないということのようにも感じられる。“ 敵じゃないし 味方でもない やりたいようにやるだけ 俺とお前 がちょっとでも 良くなるように めちゃくちゃにやるだけさ ”とノーベンバーズも歌っている。だがそれの何がどうしたというのか。ボクは『ジ・アセンションズ』と一体化する。ボクの声は『ジ・アセンションズ』になる。ボクの羽根は『ジ・アセンションズ』になる。ボクは天使になる。