20200902

1時半に寝た。4時半に起きた。r.e.m.のmonsterというアルバムが非常に良いと感じるそういう気がする。頭プールに入ってるみたいだと感じなくもない。「暴力とセックスの歌ばかり」とボーカルのマイケル・スタイプが言っていた。〈炎と血〉の標語を掲げる狂ったドラゴンの末裔であるターガリエン家が思い出される。なぜ生きているのだろう、なぜ生まれたのだろう、と感じるが、「俺は生まれたときから、俺のままだ」とエレン・イェーガーは言っていた。だから“駆逐”するのだと。だから“進撃”するのだと。私は理解できる。しかし頭でしか理解できない。そしてそれがプールに入ってるみたいだと言える。〈鎧の巨人〉の継承者にて名誉マーレ人の戦士であるライナー・ブラウンは、凄まじき運命を背負わされた悲しい英雄であった。いやあれこそが“人”だ。彗星のような殺意を爆進させるエレン・イェーガーとは反対に、ライナー・ブラウンは何よりも迷い、傷つき、泣きじゃくり、ときには発狂し、死にたいと願い、だが守るべき人たちのために彼は決して死ぬわけにはいかなかった。「どうしてみんな俺を死なせてくれないんだ」彼はそう言って破壊者エレン・イェーガーを止めるために立ち上がる。しかしそれはきわめてヒロイックなシーンだ。だがそれは我々の生きる姿でもある。ライナー・ブラウンの姿は、七王国の物語におけるジョン・スノウの境遇に酷似している。しかし“進撃”するしかあるまい。

「知りたいのならば、見に行けばいい。それが調査兵団だろ?」とエルヴィン・スミスは言った。その通りだな、エルヴィン。と感じる。一曲目の『what's the frequency, kenneth ?』は『周波数は何だ?ケネス』という意味である。ギターのピーター・バックが説明するに、

アメリカの有名なニュースキャスターに、ダン・ラザーという人がいる。彼は感情を表にまったく出さない誠実な男ーーーとても真面目な男ーーーなんだけど、ある日襲われたんだ。彼の話によると、2人の男が駆け寄ってきて、彼を容赦なく殴り始めたんだが、途中で手を止めると、“周波数は幾つなんだ、ケネス?”と尋ね、また彼をさらに痛めつけたというんだ。全然意味がわからない。一体全体おまえらは何の話をしているんだ?おまえらは何を考えているんだ?という感じだね」

monsterというアルバムの歌詞カードには巨大な「?」マークがプリントされている。ギターのピーター・バックはまたこうも言っている。

「僕らはスタジオに行って、チューニングして、演奏して、ピザを注文して、あんなに楽しんだのは久しぶりだったな。このアルバムが発売されて、買った人が家に帰って聴いてみたら、何だこれ? という具合になってほしいね」

ボーカルのマイケル・スタイプは下記のように言っている。

「セックスについてのレコードを書きたかった。それは楽しく、クールだろうと思った。これらの様々な角度すべてからそれに取り組むことができた。このあいだ、これについて考えていた。というのは、このレコードのせいで、みんながセックスについての多くの質問をしてくるのがわかってるからさ。セックスに対しての僕の考えについておあつらえむきの答えはあるよ。セックスは皮膚の摩擦とエゴ……それとタイミングに過ぎないとね。これらの曲は聴き手を直撃することになっている。僕は耳障りで、めちゃくちゃで、セクシーなものを求めていた。正常に機能しないものを。ジェンダーなんかクソくらえという列車の事故車が投げ出されたという感じ。うまくいけば、その中に人間性もまたあればいいのだが」

『what's the frequency, kenneth ?』の歌詞は以下のようなものである。

“全然理解できなかった 周波数 アーハー

君は強烈な緑のシャツを着ていた アーハー

皮肉は若さの足かせだと言った アーハー

全然理解できなかった 周波数 アーハー

全然理解できなかった 全然理解できなかった”