20200802生活

「眠りは良いものだ。だが、書物はもっと良い」ティリオン・ラニスターはそう言った。彼は眠りをあまり好まなかった。しばしば読書灯の油が切れるまで本を読んで過ごした。私もそうでありたい。私の「生活」の側にはいつもティリオン・ラニスターがいる。彼は私の友であり、誓約の兄弟であり、血盟の騎手だった。少なくとも私はそうでありたい。

だが今日の私は眠りを好んだ。私は朝に起きると、夏諸島“サマーアイランズ”の芳醇なワインにシナモンとナツメグを入れ、蜂蜜を垂らし、干し葡萄とナッツと干しイチゴを入れ、飲んだ。レモンは入れなかった。身体を温めるため鍋の火にかけることもしなかった。〈東京〉の梅雨は明け、宮迫博之が奏でたとおり“雨上がり”の世界がやってきた。冬去りぬ、春の夢、そして〈夏〉がやってきた。私はワインを飲み、千鳥の『相席食堂』を視た。ノブと大悟は快楽に屈したような、敗北感に鬱血したような目で〈ちょっと待てぇ!〉ボタンを押していた。それから私はもう一度寝た。夕方に目が覚めた。千鳥の『相席食堂』を視た。ノブと大悟は〈ちょっと待てぇ!〉ボタンを押していた。それから私は眠り、目が覚めると、千鳥の『相席食堂』を視た。ノブと大悟は、敗北感で鬱血したような目で〈ちょっと待てぇ!〉ボタンを押していた。