20200715ドスラク騎族の歌

この世は一体何なのだろうか。私はなぜ生まれたのだろうか。なぜこの世には重力があるのだろうか。重力とは何なのだろうか。なぜ人が何かを願うときは“上”なのだろうか。なぜ『人の形をしたロボットは“上から来る”』のだろうか。なぜ『人の願いを具現化するマシンは人の形をしていなくてはならない』のだろうか。〈RX-0 ユニコーンガンダム2号機〉〈バンシィ〉、その“黒き獅子”は、なぜ『上から来た』のだろうか。なぜ〈ガンダム〉は地上に立たねばならないのだろうか。私には〈ガンダム〉のことはわからない。何が何だかわからない。しかしなぜ〈人間〉は、1万年前、突然ウェスタロスに現れたのだろうか。それは〈最初の人々〉と呼ばれた。彼らは東から来たと言われている。その地が〈ウェスタロス〉と呼ばれるずっと前のことであった。なぜ私は生まれたのだろうか。なぜ彼らは東から来たのだろう。東……東とは…いずれ〈エッソス〉と呼ばれるその巨大な大陸から、〈最初の人々〉および〈アンダル人〉および〈ロイン人〉が渡来した…。その後〈最初の人々〉は〈アンダル人〉に征服された…。〈アンダル人〉は七柱の神をもたらした…。〈アンダル人〉は火の中から鉄を生み出した…。〈アンダル人〉は“国家”という物語を創造した…。人間たちが現れる前は、ウェスタロスには〈森の子ら〉がいた。〈森の子ら〉と〈最初の人々〉は北より出ずる共通の敵を前に共同戦線を結んだ。その敵は“死”そのものであった。彼らは“死”に対する究極の防衛線として〈壁〉(200m×480km、材質:氷)と呼ばれる呪術的限界防壁を築き上げた。デナーリス・ターガリエンが生まれるちょうど1万年前のことである。そうだ…“死”は北から来るのだ…。〈壁〉の向こうから来る。何とかっこいいのだろう…。これは本当に作り話だろうか。〈壁〉はわれわれ人間の「何か」を表してはいないだろうか。この世界は一体何なのだろうか。なぜ私は生まれたのだろう。これは本当に起きた出来事なのではないだろうか…。〈壁〉の監視と防衛に務めるのは〈冥夜の守人“ナイツウォッチ”〉と呼ばれる黒衣の誓約者たちであった。彼らは妻を娶らず、子を持たず、家や財産を所有しない。〈壁〉よりも南の世事や戦には一切関与しない。〈冥夜の守人“ナイツウォッチ”〉は建設王ブランドン・スタークによって八千年前に設立された。北部のスターク家には、今も〈最初の人々〉の血が流れている。また奇しくもブランドン建設王と同じ名を冠したスターク家の少年が、まるで古代英雄時代の約束を果たすがごとく、ふたたび〈森の子ら〉と手を結び、一万年を越え来たる“夜の王”の侵攻を食い止めるべく“三つ目の鴉”と呼ばれる存在になった。

とても偶然とは思えぬ。この上なく不思議だと思う。

https://soundcloud.com/user-249467151/20200701-1624a 

また『ドスラク騎族の歌』については以下の引用および記録が参考になったと思う。ボーカルは妹が担当した。

伝統的な三種の武器は以下の通りである。

・銀の柄のついた大きななめし革の鞭

・黄金の打ち出し模様を施した豪華な半月刀

・二重にカーブしたドラゴンの骨の弓

ドスラク人の男は戦に敗けると面目を失って三つ編みを切り取る。

また見た目は以下のように記述されている。

「男も女も等しく、色彩を施したなめし革のヴェストを裸の胸に羽織り、馬の毛で作った脚絆を、円形飾り模様のあるブロンズのベルトで縛っていた。戦士たちは長い三つ編みに溶けた脂を塗っていた。彼らは蜜と胡椒で味付けした馬肉をむさぼり食い、馬乳酒や異国のワインをがぶ飲みし、焚き火越しに冗談を言い合っていた。その声は嗄れていた」

「ドスラク人は獣のように群れの中で番う。騎馬部族の中ではプライバシーはない。罪や恥の概念が我々と異なるからである」

「ドスラク人の結婚式は、少なくとも三人の死者が出なければ退屈な式だと見なされる」

侍女たちの会話は非常に面白い。

「ドラゴンは月から来たと、前にもクァースから来た貿易商人から聞いたことがあります。月はドラゴンの卵だそうですよ。女王さま“カリーシ”。昔は空に二つの月があったそうです。でも、そのひとつがお日さまにあまり近づきすぎたので、熱で砕けてしまったのです。すると、何千何万ものドラゴンが押し寄せて来て、お日さまの火を飲んだそうです。だから、ドラゴンは火を吹くのです。今に、もうひとつの月もお日さまにキスをするでしょう。そうすると、それも砕けてドラゴンが帰ってくるでしょう」

「あんた馬鹿ね。頭に麦わらが詰まっているんじゃないの?月は卵じゃないわ。月は神さまよ。お日さまの妻なのよ。誰だって知っているわ」

またドスラク人は建築をしない。千年前には地面に穴を掘り、それに草を編んだ屋根を被せて家を作っていたとのことである。ターガリエン王朝崩壊直後の紀年では、各地で略奪した奴隷に住居を作らせているため、彼らの建築様式は多文化混在的でカオスである。

ドスラク騎族の女王は妊娠が判明すると、やがて生まれ出ずる王子を強めるための儀式として野生の雄馬の心臓を生で食す。儀式の二ヶ月ほど前から凝固した馬の血を日に何杯も食事として食すらしい。また乾燥した馬肉の筋を顎が痛くなるまで噛み続けるらしい。儀式の前は一晩絶食をするらしい。野生の雄馬の生の心臓は筋肉ばかりでとても噛み切れないので、自身の歯と爪でそれを引き裂いて血を飲み込みながら咀嚼し続けねばならない。またその際「カーラッカ・ドスラエ・ムランハ“私の胎内で王子が馬を走らせている”」と宣言する決まりになっている。ドスラク人は、星々は火の馬であると信じている。それは大きな群れをなして夜空を駆け渡ると信じている。彼らの神は“馬”の形をしている。心臓の儀式の際、未来の煙を覗き見る寡妃“ドシュ・カリーン”はこのような祝詞をあげていた。

「彼の顔を見た。彼の蹄の音を聞いた。彼は風のように速く馬を走らせ、その背後には彼の部族“カラザール”が地を覆う。数えきれない男たちが、剃刀草の葉のような半月刀をその手に煌めかせている。この王子は嵐のように激しい気性になるだろう。彼の敵はその前で震え、敵の妻たちは血の涙を流し、悲しんで肉体を掻きむしるだろう。彼の頭髪の鈴は彼が来るのを知らせ、石のテントの乳搾りの男たちは彼の名を恐れるだろう。そして彼は〈世界を駆ける雄馬“スタリオン”〉となるだろう」

王“カール”にとって女王“カリーシ”は「わが命の月」である。女王“カリーシ”にとって王“カール”は「私のお日さま、お星さま」または「太陽と星々の君」である。『ドスラク騎族の歌』はその短い歌詞のなかに重力と性行為という二つのモチーフが見られると思う。