20200706朱色の宝剣

清水家でカネコアヤノのライブ(配信)を観た。彼は最高の環境を用意してくれた。村岡もいた。村岡は叫んでいた。我々は泣きそうになった。遠くの出来事をリアルタイムで〈視る〉私は完全に“三つ目の鴉”だった。清水はライブが始まる前アレクサで予習していた。それは完全に緑視力“グリーンサイト”だった。

カネコアヤノのエレキギターは朱色の漆塗りの宝剣のようだった。心を開花させた祈りの刀剣のようだった。斬魄刀のようだった。我々はアンバー産のビンテージのワインをたらふく飲んだ。「おう、神々なんてくそくらえだ」「豪胆な人は飲むのですよ。そうでしょう?」「ああ、甘い。夏のように甘いなあ。ブドウが舌の上で踊るようだ」「ではそのブドウに黙れと言ってくれ」「そうだとも、そうだとも」そのような会話がなされた。私が23時半に眠ろうとすると村岡は叫んだ。私は彼の右手を思いっきり右手で殴った。「痛い…ああ…痛い…」と我々は言った。清水は分銅の鉄亜鈴を軽々と持ち上げていた。私は真実を視すぎたあまりに眼精疲労に苛まれた。もしくは死神と踊りすぎたために疲れていた。23時に寝ると眠りが浅かった。清水は私より遅く羽毛のベッドに入ったのに私より先に寝息を立て始めた。私は4時に起きると清水の家を出た。外は雨であった。30分ほど歩いて国分寺駅に着いた。その間ずっとマックス・リヒターの『sleep』を聴いていたものだ。その間清水と村岡はずっと眠り、夢の中にいたことだろう。しかしそれも含めてすべては私の夢だった。私はずっと夢を見ていた。〈ああ おれたちは皆 眼をあけたまま 空を飛ぶ夢を見ているんだ〉ーーーBLEACHでもそう言っている。