20190911ニコ・ロビン的アクティング・アウトのレッスン1

〈イグ〉ということは私なりの振り付けと言えるが––イギだい––とニコ・ロビンが叫んだとき私は驚愕した。ニコ・ロビンは「生ぎだい」と言ったがあれはダブルミーニングだと思った。その後の台詞がこう続くことを最近知った。

「私を海へ連れて行って!」

なんと感動的な台詞か。と思った。

私は私なりに〈イグ〉ということについて誠実でいようと思った。これはつまり「頭をぶっとばす」という意味だと思われた。“ダンス”は誰しも正気を保つために行われるが、同時にその各人の振り付けは混沌のなかで互いに呼応し合い、“現在”へ対するある種のシェルターのようなかたちで人間世界を形成すると思う。〈イグ〉という振り付けについて考えるとこれは「頭の観念をぶっとばす」ということを渇望している舞いなのだが、同時に言葉で「イグ」と定めた時点でそれは“イデオロギー”という名の例の流行語になってしまうと思われる。なので実際「イグ」というのは難しいです。それはアルコール等の麻薬を必要とします。しかし覚醒物質の投薬なしで脳内の鳴り音のみで観念をぶっとばすというのが本来のニコ・ロビン的アクティング・アウトです。それは非常に音楽的です。サイケデリックに本能的であり忘我や自失というものに献身的です。しかしすべて言っているだけに思われます。