20190320①ANGELS

真の意味は墜ちた天使たちは私たちと共にあるということであろう。最後に歌われるANGELSとは私たちを断ずる天使たちでも救う天使たちでもなく、私たちと共にある天使たちであると思われた。ゆえに「さあ歌おう」「さあ踊ろう」なのだとしたらリズムに合わせ手と手を取り合い、それでもちぐはぐになってしまう個々の身体のリズムをそれでも愛するとあの曲が歌ったとき、真に天使たちを救済するのはほかでもない私たちになるのか。もっとちゃんと眠ればよかった。いやそれによって真に救われるのは、私たちの方ではなかったか。そしてアルバムの最後にはANGELSはまるで役目を終えたかのように消え去るのか。それもまるではじめから役目など無かったかのようにか。ついに羽根のないシルエットが十全たるものと化すのか。ANGELSは私たちの外に、私たちの中に、私たちの上に、私たちの下に、そして私たちと呼ばれる人のかたちをした羽根のないシルエットが、変わり果てた地上の天国でぐるぐると廻るように踊り続け、私たちはお互いの調子外れのリズムの中に不和と緊張と微かな熱の予感とを感じ取り、日毎昇る黒い太陽が焼き尽くす暗闇のなかで何とか毎日をやり過ごしている、というような奇跡的な事実が、そっくりそのまま私たちをまるごと救済する旋律になる。ということか。いわばその旋律に合わせよう。ということか。さあ歌おう。さあ踊ろう。天使たち。ということか。とはいえこの話の肝は何より音楽が素晴らしいということであって押しつけがましい言葉は歌詞ではない。もっとちゃんと眠ればよかった。今日から二泊。the novembersのANGELS。移動、そして意味を投薬。