20180914思いやり

齢66の上司は代休をとって病院に行ってたのに16:00の公務打ち合わせに出てこないといけなくて明日から3日連続で現場施工だったのにめちゃくちゃ大変そうだったが彼は笑っていた。腕の痺れが治らず都内の大きな病院の検診を受けたところなんとか脊椎症みたいな感じの症状で「おい、いいもん見せてやるよ」と私は言われてその診断書を見せられて「第三段階に行くと身体が動かなくなるんだよ」と言われて「ええっ」と私はいつものノリで笑ってしまった。でも帰りの電車であれは失礼だったかなと思って若干反省した。しかしこの帰りの電車が終電だった。最近は毎日14時間くらいやってる。だが「おーい熊倉くんこれ明日の車番表な!頼むわ!」と言われてこれは俺の代わりに明日現場に行けよという彼のギャグだが「あんまジジイ働かせんなよ」「俺なんか病人なんだぜ」と言われて私は「え、そんなこと言われたら本当に行かないと…」とか冴えない返しをして笑っていたが私が彼を助けたかったのは本当だ。あとよくよく考えたら彼も本気で私に代わりに行って欲しかったに違いない。だがもし私は明日一日をそれで潰したらもう本当に来週大変なことになる。私は21日搬入、22日施工、23日施工、24日出社、25日搬入施工、26日搬入施工、27日施工、というおそろしい9月下旬のスケジュールがある。そのすべての現場へ事前に確認やら書類提出やらで行かなくてはならないのに貴重な18日という日がまた別件で午前彼に同行し、午後はまた別の現場へ補修の確認へ向かわなくてはならない。要補修の場合また補修屋の手配で時間が割かれてしまう。18日の午前の予定というのはおそろしいもので、ある現場へ齢66の上司と共に赴く。その現場はもともと別の担当のものだったがそいつがトチったために現場を出禁になった。「担当を変えろ」という所長の怒りの電話が会社にかかってきて齢66はトップなので、というか工務は4人しかいないが、とにかくその詫びと引き継ぎに私は同行することになった。つまり私というカードが使えるかどうかはともかく、とりあえず手札に加えておこうというのが彼の作戦だった。というのは9月以降彼の担当の現場の数はものすごいことになっていた。それに加えてそのトチった奴のせいで彼はまたひとつ膨大な数の現場を抱えることになった。「俺は間違いなくパンクするからな」と言われ私は全面的にサポートをすることになった。というか18日の同行を願い出たのは私は自分からだったが、正直言うと彼がどういう技で謝るのか見てみたかったからだった。「一度買われた不信感は復旧作業にすげえ時間がかかるからな」とものすごい目つきで私は言われ自分が出禁になったんじゃないのに怖かった。その現場はめちゃくちゃな設計のヤバイものが3台入ってて、社長がそのトチった奴と一緒に設計したもので、その現場の施主の市長とかとも打ち合わせしていて、リスクと責任と重圧がやばいものをあろうことかその担当だった奴が対応から逃げまくった結果出禁になった。めちゃくちゃふざけている。私は彼がどうそれを乗り切るのか一番近くで見たかったのでサポートというリスクを背負うことによって運命共同体になった。「地獄を見せてやるぜ」と私は人生で生まれてはじめて人に言われた。年内発注予定の部材は物の本体だけで505となっている。周辺の部材を合わせればもっと増える。また私は部材の管理を命じられた。その打ち合わせが今日だった。各工場の月産を把握し各案件の発注時期と納期を然るべき時期にコールせよと言われた。27歳の陽キャラの上司は別件で年明けに超高級マンションの取り付けを去年からずっとたった一人で担当していて、彼の膨大な量の特注洗面はその505の数に入っておらず、彼は年内に自分の部材が果たして無事作り終えることができるのかどうか気が気でないらしく、それもあたりまえのことだった。しかし今日の打ち合わせで彼は頭を抱えて私は人が本気でこんなことを言うのを生まれてはじめて目の前で見た。「もうどうでもいいよ。俺のさえできればあとはどうでもいい」。私は「ええっ」とまたいつものノリで笑ったが彼は笑わずに本気だった。それほど絶望的な状況だったが齢66の上司はめちゃくちゃ論理的な指示を出した。それが上記の月産の把握と発注のコールということでそのつど工場に生産させる部材の優先順位を流動的に入れ替えろというもので27の上司が「無理だよ」と小さく呟いたのが忘れられない。それほど絶望的な状況だったが私は頭が追いついていなかった。だが「これで状況は共有できたな。次は2日だ。それまでに今日言ったことを全員確実にやっておけよ」と彼はものすごい怖い顔で言って席を立って、その直後には笑いながら「明日現場頼むわ!」と言っているが私はまだ何が何だかわかっていなかった。工務は4人しかおらず、私と齢66の上司と27歳のめちゃくちゃIQが高いけど性格に難のある陽キャラの上司と現場を出禁になっためちゃくちゃIQの低い体臭のひどい28の上司の4人しかおらず、設計も女人4とトムヨーク好きの部長一人の5人しかいないが、その女人4人のうちの一人はまた辞めるので一人いなくなる。打ち合わせのあとで27歳の上司は禁煙なのにオフィスでタバコ吸いながら歩いてきて、「社長いつ死ぬと思う?」と言われて私はめちゃくちゃ笑ってしまった。「俺はあと四年だと思うんだよね」と言って「長い」と私が言ったら彼も同意した。「きちーなwまじきちーwもう休みないでしょww?」と言われ私はその通りだった。「まじやってらんねーわ。給料低いしよ。最悪だろ」と言われて私はそんなに金について考えたりしなかった。それより「地獄を見せてやるぜ」と言われて私は楽しかった。「もうジジイなんだぜ」「いつ死ぬかわかんねえんだよ」「あんま働かせんなよ」と言って「いいじゃないですか」と言って「死んだら楽になれるんですよ、」と言って彼はバハハハと笑って私はウケたと思って嬉しかった。その脇でコソコソと帰る設計の奴らにとって私たちは狂っているだろうが私からしたら彼女たちのほうがつまらなさそうに見える。「社長に無理ばかり言われて、ストレスがすごいんですよ」と彼女たちは言っていてトムヨーク好きの部長もいて私もいて私たちはお好み焼き屋で飲んでいて「ストレス耐性がねー。鍛えようか」と部長が言っていて私のことを指差して「彼はドMだから嬉々としてやってるよ」と言って私は「そう。人間は頑張らなくてもいい。苦労する必要も働く必要も苦しい思いも辛い思いもしなくていいのになぜそれをやるのかというとそれは単にマゾヒズムなんですよ!」と酔っていたが部長は「いや、実はそれはマゾヒズムとは違うんだよ」と真剣に考えていたけどそんなんどっちでもいいだろと思って酔っていると赤い顔でめちゃくちゃなことを言いふらすからよくないと私は帰って朝になってから反省した。しばらく仕事の話ばかり書く日記になるかもしれないが、メモしておかないと何がどんなだったか忘れてしまうからこれは必要なことに思える。