2018年1月11日木曜日 東京 晴れ

古代ギリシア史上最大の英雄オデュッセウスの活躍によって長い戦争は終わり、小アジアの都市国家トロイアはついに滅亡する。しかしまだトロイアの血は絶えず。イリアス城が陥落するなか、妻である女神アプロディーテーに導かれたトロイア人のアンキセスは、息子を連れて戦火のなか逃げ延びる。

この息子がトロイアの末裔、戦士アエネアスであった。彼は逃げ延びた先のイタリア半島にてラテン人の女王ラウィーニアと出会い子をもうける。ちなみにこのラテン人の女王は英雄オデュッセウスの末裔でもあった。運命はしばしばわれわれ個人の意思をこえたところではたらく。敗戦の英雄アエネアスは、自身の国と仲間たちを滅ぼした最大の敵である英雄の末裔と恋に落ち結ばれたのであった。そしてその運命の子が、のちにイタリア中央西部・ラティウム地方にあったとされる(されるというのは、紀元前を何百年もさかのぼると人間の歴史は史実というよりもむしろ伝説・神話になる。)ラテン人都市国家、アルバ・ロンガの最初の王・シルウィウスであった。

それから気の遠くなるような年月が流れ、物語ははじまる。はじまるといってもここでははじまらないが、ここからはじめたらおもしろいだろう。私は今日は営業だった。